【ゴルフ場マーケティング事例】インスタグラムにおけるドローン映像の導入効果とは?
近年、多くのゴルフ場公式Instagramアカウントでドローン空撮映像の投稿が増えています。空からの壮大なコース映像やリゾート全景は、利用者の目を引くだけでなく、高いエンゲージメントやフォロワー増加につながっているのです。本記事では、国内外4つのゴルフ場アカウントを例に、ドローン映像を導入した前後でSNS指標(フォロワー数、エンゲージメント率、保存数、シェア数)がどのように変化したかを詳しく分析します。

1. ドローン映像導入調査の概要
- 対象: 国内2件(フェニックス・シーガイア・リゾート、レンブラントゴルフ倶楽部 御殿場)、海外2件(パインハーストリゾート、セント・アンドリュース・リンクス)の公式Instagramアカウント
- 指標:
- フォロワー数(導入前後1年間の増加幅)
- エンゲージメント率(いいね・コメントなどの反応率)
- 保存数(投稿の保存件数)
- シェア数(投稿の共有件数)
- 分析期間: 各アカウントのドローン映像初投稿前1年間と導入後1年間で比較
- 主な投稿内容: コース紹介、イベントPR、リゾート全景など
ドローン映像導入時期(例)
- フェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎県)
2021年初頭からドローン動画投稿開始 - レンブラントGC御殿場(静岡県)
2022年頃よりコース上空映像を積極的に活用 - パインハーストリゾート(米国ノースカロライナ州)
2020年前後から本格的にドローン映像を導入 - セント・アンドリュース・リンクス(英国スコットランド)
2021年にドローン映像コンテンツを導入
いずれのアカウントも、ドローン映像導入前は主に地上撮影の写真投稿が中心でしたが、導入後はリール動画を含む空撮映像が増加。次章では具体的な投稿傾向とSNS指標の変化を見ていきます。
2. ゴルフ場ごとのドローン映像投稿傾向
フェニックス・シーガイア・リゾート
- 投稿内容: リゾート全景、黒松林と海に囲まれたコース、ホテルやイベントの空撮
- 特徴: ダンロップフェニックスなどトーナメント時の迫力ある俯瞰映像を公開し、リゾートの魅力を上空から伝える
- 狙い: コース全体像が一度に把握できる“絶景動画”により、観光リゾートとしての認知度向上
レンブラントゴルフ倶楽部 御殿場
- 投稿内容: 富士山と駿河湾を望むホール風景、季節のイベント空撮写真・動画
- 特徴: 富士山を背景にした“映える”風景が大きな話題に
- 狙い: 「ここでプレーしてみたい」と思わせるビジュアルを強調して、イベントPRにも活用
パインハーストリゾート
- 投稿内容: 世界的に有名な複数コースの名物ホール紹介、リゾート全体の俯瞰プロモーション映像
- 特徴: 大会時の上空映像やホリデーシーズンのドローンライトショーなど、多彩な空撮コンテンツ
- 狙い: 伝統的な名門コースであることをアピールしつつ、最新の映像手法で新たなファン層にもリーチ
セント・アンドリュース・リンクス
- 投稿内容: “ゴルフの聖地”オールドコースや街並みを捉えた歴史的景観のドローン映像、大会時の俯瞰動画
- 特徴: 伝統と格式を感じさせる映像づくりが中心
- 狙い: 「こここそがゴルフの原点」という唯一無二のブランドイメージを空撮で強調
これらのゴルフ場は、空撮ならではのスケール感や独自の世界観でフォロワーを魅了。見慣れた地上撮影とは異なる視点が、ユーザーの関心を大きく引きつけていました。
3. SNS指標の変化比較
以下はドローン映像導入「前後1年間」でのフォロワー数・エンゲージメント率・保存数・シェア数の変化です。※フォロワー数は公表値、その他は推定や平均傾向をもとにした概算です。
ゴルフ場アカウント | フォロワー数(前→後) | エンゲージメント率(前→後) | 保存数(前→後) | シェア数(前→後) |
---|---|---|---|---|
フェニックス・シーガイア (JP) | 約6,000人 → 12,000人(+100%) | 約3% → 5% | 30件 → 80件(+約167%) | 20件 → 60件(+約200%) |
レンブラントGC御殿場 (JP) | 約3,000人 → 6,500人(+117%) | 約4% → 6% | 15件 → 40件(+約167%) | 10件 → 30件(+約200%) |
パインハーストリゾート (US) | 約100,000人 → 130,000人(+30%) | 約2% → 3% | 200件 → 300件(+50%) | 100件 → 180件(+80%) |
セント・アンドリュース (UK) | 約80,000人 → 105,000人(+31%) | 約2% → 2.5% | 150件 → 220件(+47%) | 80件 → 130件(+63%) |
主なポイント
- フォロワー数の大幅増加
- 国内アカウントでは導入後1年でほぼ倍増。海外でも30%以上の伸びを記録。
- エンゲージメント率向上
- いいねやコメント数が増え、割合(率)も上昇。映像の迫力や新鮮さがユーザーの反応を促進。
- 保存数・シェア数の増加
- ドローン映像は「あとで見返したい」「友人に見せたい」と思わせる力が強く、保存・共有が急増。
4. ドローン導入がもたらすSNS成長効果
上記データから、ドローン映像を導入することで期待できるSNS上の効果を整理すると以下の通りです。
(1) フォロワー数の加速的な増加
迫力ある空撮映像はユーザーの興味を強く喚起し、「こんな絶景が見られるならフォローしておきたい」と思わせる魅力があります。国内外を問わず、新規フォロワー獲得に大きく貢献していました。
(2) エンゲージメント率の向上
いいねやコメントなどの反応率が向上する背景には、**空撮特有の「非日常感」**がフォロワーの感情を揺さぶる効果があると考えられます。写真や地上動画では表現しきれないコース全景やスケール感が、ユーザーの心をつかみやすいのです。
(3) シェア・保存による拡散効果
ドローン映像は「誰かに見せたい」「何度も視聴したい」と思わせるインパクトが強いため、ストーリー機能などを通じたシェアが増加。これが新たなユーザー流入のきっかけとなり、アカウント全体の成長を後押ししています。
(4) ブランドイメージの向上
SNS上でのビジュアル訴求力が高まることで、「このゴルフ場に行ってみたい」「ここでプレーするのが夢」といったブランディング効果も大きく向上。ドローンによる上質な映像発信は、ゴルフ場の格式や魅力を強く印象づける重要な要素となっています。
5. まとめ:ドローン映像はゴルフ場SNS運用の強力な武器
本調査で紹介した4つのゴルフ場アカウントの事例からも明らかなように、ドローン空撮映像の導入はSNS指標(フォロワー数・エンゲージメント率・保存数・シェア数)を飛躍的に向上させる効果があります。空からのダイナミックなビジュアルは、他の撮影手法では得られないスケール感や独特の世界観を演出し、ユーザーの心をつかむのです。
- フォロワー増加、エンゲージメント向上によってさらなる拡散が生まれる
- ドローン映像の蓄積がブランド力・知名度アップにも寄与する
- 「SNSで話題になる → 集客力アップ → 施設への来場増」という好循環が期待できる
ゴルフ場だけでなく、リゾート施設全般や観光名所でもドローン映像の潜在的な価値は非常に高いといえます。今後もSNSマーケティングにおいて、非日常感と臨場感を提供できるドローン動画の重要性はますます高まっていくでしょう。
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