【2023年最新】箱根観光における日帰り旅行者と宿泊旅行者の飲食消費行動比較
~支出額・食事時間帯・満足度など、徹底調査レポート~
目次
- はじめに:箱根観光と“食”の重要性
- 日帰り vs. 宿泊:飲食消費額の比較
- 飲食費の分布と特徴
- 食事内容・時間帯別の利用傾向
- 飲食に関する満足度・旅行目的
- まとめ:箱根での“食”がもたらす満足度とは
1. はじめに:箱根観光と“食”の重要性
箱根といえば温泉や美しい景勝地が有名ですが、実は“食”も大きな魅力の一つです。近年の調査でも「温泉」に次いで「食事」を楽しみに訪れる旅行者が多いことがわかっています。とりわけ日帰り客と宿泊客では、旅先での飲食行動や消費額に大きな違いが見られます。
本記事では、神奈川県の観光実態調査データや箱根町のアンケート結果などをもとに、2023年最新の“箱根観光における日帰り客と宿泊客の飲食消費行動”を比較・分析しました。

2. 日帰り vs. 宿泊:飲食消費額の比較
2-1. 飲食費の平均・中央値と全体像
▼ 飲食費の平均額
- 日帰り旅行者:平均 約4,600円
- 宿泊旅行者:平均 約7,400円
両者の平均飲食支出を比較すると、宿泊客が日帰り客よりも約3,000円多く支出する傾向があることがわかります。これは宿泊客のほうが旅行全体の予算が大きい(1泊あたりの総支出は平均約4.2万円)ためです。
▼ 飲食費の中央値
- 日帰り客:中央値 約4,000円
- 宿泊客:中央値 約6,000円
宿泊客の場合は、宿泊プランに夕食・朝食が含まれることが多いため、人によっては外で食事をしないケースもあり、逆に夕食無しプランで外食を豪華に楽しむ方もいてばらつきが大きいです。その結果、平均値が中央値より少し高く出る傾向があります。

2-2. 飲食費が旅行全体に占める割合
- 日帰り客:飲食費が総支出の 約42%
- 宿泊客:飲食費が総支出の 約18%
日帰り客は1日の予算が比較的少ない分、飲食費のウェイトが大きくなりがちです。一方、宿泊客は宿泊費(平均約2.8万円)などが総支出の大半を占めるため、飲食費の割合は2割弱と低めに留まります。
▼ 表:日帰り・宿泊別 飲食費の平均・中央値・割合
区分 | 平均飲食消費額 (円) | 中央値 (円) | 飲食費の支出割合(%) |
---|---|---|---|
日帰り客 | 約4,600 | 約4,000 | 約42% |
宿泊客 | 約7,400 | 約6,000 | 約18% |
※総旅行消費額:
- 日帰り客は平均 約1.1万円
- 宿泊客は平均 約4.2万円出典:神奈川県観光実態調査報告書出典: 神奈川県観光実態調査 報告書 出典:神奈川県観光実態調査報告書
3. 飲食費の分布と特徴
同じ平均4,600円と7,400円でも、実際の支出額にはかなりばらつきがあります。以下の簡易グラフは、日帰り客・宿泊客それぞれの一人あたり飲食費の分布割合を示したものです。
【飲食費支出額の分布(%)】
日帰り客(青) 宿泊客(橙)
1千円未満 ■■ ■ (ごく少数)
1~3千円 ■■■■■ ■■
3~5千円 ■■■■■■■■■■ ■■■■
5~7千円 ■■■■ ■■■■■■■
7~10千円 ■■ ■■■■■■
1万円超 ■ ■■
※イメージ図。横軸が飲食費のカテゴリー、縦軸が割合イメージ。
ポイント
- 日帰り客は3,000~5,000円台が最も多く、1万円超になるケースは少ない。
- 宿泊客は5,000~10,000円の層が中心だが、1万円超に達する層も2割前後存在。
- 宿泊客には、夕朝食が宿に含まれてほとんど追加で使わない人も一定数おり、1,000円未満のケースもごくわずかに見られる。

4. 食事内容・時間帯別の利用傾向
4-1. 日帰り旅行者の食事パターン
- 昼食が中心:朝は自宅で済ませ、夕方には帰路につくため、昼食を箱根でとるケースが大半。
- 夕食まで滞在するのは1~2割程度:たいていは15~18時頃に帰宅。
- 間食・スイーツ利用率は高く、約7割がカフェや食べ歩きを楽しむ。
4-2. 宿泊旅行者の食事パターン
- 夕食・朝食は宿泊施設:旅館の懐石やホテルビュッフェなどが主流。
- 昼食も到着日と翌日など、ほぼ95%が箱根でとる。
- 間食・カフェ利用は約半数~6割ほど。夕食前に軽めの喫茶や、バー利用で地酒を楽しむ人も。
▼ グラフ:旅先で食事をとった割合(B=朝食、L=昼食、D=夕食、Snack=間食)
区分 B L D Snack
---------------------------------
日帰り客(青) 5% 95% 15% 70%
宿泊客(橙) 100% 95% 100% 55%
(※イメージ。実際の数値は調査母数により若干異なります。)
5. 飲食に関する満足度・旅行目的
5-1. 食事が旅の重要な目的に
箱根に来訪する人の訪問目的では、「温泉」(75%)に次いで「食べ物・食事」(46%)が上位を占めています。
- 良かった点を挙げる質問でも、「温泉」(68%)に次いで「食事」(44%)が2位。
つまり、日帰り・宿泊どちらにおいても“食”は旅の満足要因になっているのです。
5-2. 旅行者の声:箱根ならではの食体験
- 「地元食材を使った懐石料理が美味しく、価格以上に満足」
- 「ランチで自然薯そばや湯葉丼を食べられてよかった」
- 「黒たまごや温泉まんじゅうなど、食べ歩きも楽しい」
一方で「さらに**“箱根らしさ”を味わえる料理**があるといい」との意見もあり、地域性を前面に出した新メニューや土産品への期待が高まっています。
6. まとめ:箱根での“食”がもたらす満足度とは
- 日帰り旅行者
- 飲食費は平均4,600円ほどで、昼食+カフェ等が中心。
- ランチのご当地グルメや温泉まんじゅうなどの食べ歩きを気軽に楽しむ人が多数。
- 短い滞在時間でも“食”が旅行の満足度を高める要因に。
- 宿泊旅行者
- 飲食費は平均7,400円で個人差が大きい。
- 夕朝食がプランに含まれているため、豪華な夕食を堪能するケースが多い。
- 余裕のある旅程で、2日間にわたる食体験を満喫する傾向に。
旅行者の満足度
箱根の飲食体験は、日帰り・宿泊を問わず**9割以上が「満足」**と回答。特に「温泉+美味しい食事」の組み合わせはリピート意向を高める大きな要素になっています。
▼ 今後の展望
- “箱根ならでは”の郷土色や地元食材を活かしたメニュー開発
- 食べ歩きやカフェめぐりなど、日帰り客向けの新企画
- 地域全体で食の魅力を発信し、さらなる観光活性化へ
参考・引用データ
ライター後記
箱根といえば「温泉」のイメージが強いですが、調査結果を見ると**“食”に対する期待と満足度が非常に高いのが印象的でした。日帰り客はランチやスイーツを楽しみ、宿泊客は夕朝食**で本格的に箱根グルメを堪能。いずれにせよ、旅行者が「また行きたい」と思う大きなポイントになっていることがわかります。
今後は、より一層「箱根らしさ」にこだわった食の提供や、日帰り客向けの食べ歩きイベントなどが増えていくと、観光全体がさらに盛り上がるはずです。ぜひ次回の箱根旅行では、温泉とともに“食”の魅力も存分に味わってみてください。
関連記事
📲 最新情報はInstagram&TikTokで発信中!
データ分析 × 集客に役立つヒントを連日紹介中!
飲食・ゴルフ・観光業界の最新トレンドや、すぐに使える改善アイデアも発信しています✨
フォローして最新情報をチェック!
🔻 Instagramはこちら
@d_star.2025
@dstar_golf
@michi_aitool
🔻 TikTokはこちら