ゴルフ場DXの参考になる「鹿沼グループの予約システム」|自社予約×LINE×セルフ受付でリピートを仕組みにする

鹿沼グループの取り組みは、予約〜受付〜精算〜次回予約までをLINE中心に一本化したDX。自社予約ポイント、QRセルフ受付・精算、情報配信の設計を分解し、真似すべき点と導入課題、導入メリットを整理します。


目次

  1. はじめに
  2. 鹿沼グループの仕組みを「サービス」として整理する
  3. 他のゴルフ場が真似すべきポイント
  4. 仕組みとして優れている点(現場と売上が同時に良くなる理由)
  5. システム導入で起きやすい課題(つまずきポイント)
  6. 導入した場合の利点(現場・お客様・経営)
  7. まとめ(次の一手)

1. はじめに

この記事で紹介したいのは、鹿沼グループが進めている「ゴルフ場の予約と受付のDX」です。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000043613.html

鹿沼グループの取り組みは、予約→来場→受付→精算→次回予約を、スマホ(LINE)中心に一本化しています。しかも狙いは“省人化だけ”ではなく、受付・精算の手間を減らして生まれた余力を、接客やサポートへ戻す設計になっています。人手不足が前提の時代に「現場を軽くしながら、満足度を落とさない(むしろ上げる)」という発想が、他のゴルフ場にとって参考になります。


2. 鹿沼グループの仕組みを「サービス」として整理する

ゴルフ場の“サービス設計”として読み解くと、要素は大きく4つに分かれます。どれか1つだけではなく、つなげて使うことで強くなる構造です。

(1)自社WEB予約に「選ばれる理由」を付ける:ポイント付与

2025年1月プレー分の予約から、自社WEB予約を使うと、予約代表者に100ポイントが付与されます(同伴者人数に関係なく代表者に付与)。ポイントは次回の自社WEB予約で使える設計です。
ここでのポイントは、割引ではなく「次回行動(次の予約)」に結びつけていること。予約サイト依存を減らし、自社予約へ寄せる“動機”を作っています。

(2)LINE連携で受付を短縮:QRでセルフチェックイン

LINEと予約システムを連携し、利用者がQRコードを提示してチェックインできる仕組みを推進。実際、セルフチェックイン利用率が30%という数字も出ています。
「受付が混む」「署名カードが面倒」「初来場の説明で列が伸びる」など、現場の詰まりポイントに直撃する設計です。

(3)精算のボトルネックを潰す:セルフチェックアウト

セルフチェックアウト(精算)は利用率90%超。
プレー後の精算は、ピークが一気に重なる場所です。ここが軽くなると、行列・クレーム・スタッフの疲弊がまとめて減ります。

(4)LINEを「告知」ではなく“入口”にする:予約・受付・配信を集約

LINE友だち登録で「WEB予約」「モバイルチェックイン」「お得情報配信」を利用できるようにし、登録者は開始3年で2.6万人、WEB会員も2.6万人、予約での利用率30%としています。
LINEを「連絡手段」ではなく「行動の入口」にしているのが肝です。電話・紙・窓口に散っていた行動が、少しずつ一箇所に集まります。


3. 他のゴルフ場が真似すべきポイント

同じことを一気に完コピする必要はありません。成果が出やすい順に、真似しやすい形に落とすなら次の3つです。

① まずは“自社予約を使う理由”を作る

多くのゴルフ場は「公式に予約を集めたい」と言いながら、公式に寄せる理由が弱いままです。ポイントでも特典でもいいのですが、重要なのは次回予約に使える形にすること。
「その場の値引き」より、「次回に効く設計」の方が、利益を守りながらリピートを増やせます。

② 受付・精算は“詰まる工程”から先に軽くする

現場が苦しいのは、忙しさそのものより「混む工程」があることです。精算が詰まれば、後ろが全部詰まります。
だから導入の順番は、受付よりも先に精算(チェックアウト)を軽くする方が、体感効果が出やすい。鹿沼グループでチェックアウト利用率が90%超というのは、まさに“詰まりの中心”に当てている証拠です。

③ LINEは“配信ツール”ではなく“導線”として設計する

LINE配信をしても成果が出ないケースは、メッセージの内容以前に「次の行動」が弱いことが多いです。
LINE→空き枠→予約→当日の受付まで、押したら次に進める状態にする。これができると、LINEが“資産”になります。


4. 仕組みとして優れている点(現場と売上が同時に良くなる理由)

鹿沼グループの設計が上手いのは、DXを「業務効率化」で終わらせず、売上と満足度に繋がる流れにしている点です。

  • 自社予約ポイントで、公式予約へ寄せる(粗利を守りやすい)
  • LINE連携で、来場時の手続きを短縮(行列・不満を減らす)
  • 精算をセルフ化し、ピークの詰まりを削る(現場が回る)
  • 空いた時間を“対話によるサポート”へ戻す(満足度が上がる)

つまり、デジタル化で人を減らすのではなく、人が価値を出す場面に集中できる状態を作っています。ゴルフ場は「初めての不安」「コンペ幹事の段取り」「当日のイレギュラー」が必ず起きる業態です。そこに人の時間を残せる設計は、結果的に口コミや再来にも効きます。


5. システム導入で起きやすい課題(つまずきポイント)

一方、同じ方向に進もうとすると、多くのゴルフ場がここで詰まります。導入時に想定しておくと、失敗が減ります。

課題1:お客様の“慣れ”がバラバラ

年齢層や利用頻度によって、スマホ操作の慣れは大きく違います。いきなり100%移行を狙うと反発が出ます。
対策は「完全移行」ではなく、セルフが楽だと感じる体験を先に作ること。たとえば精算だけ、チェックインだけ、など段階的に。

課題2:例外処理が多く、現場が止まる

スマホを忘れた、電波が弱い、同伴者が別行動、コンペ受付、代理精算…。例外が起きた瞬間に列が伸びます。
解決策は、システムの導入より先に「例外の運用」を紙1枚で決めることです。例外が整理されると、現場の不安が消え、定着が進みます。

課題3:予約経路が分散してデータが集まらない

予約サイト・電話・旅行会社・公式が分散していると、「誰が何を見て予約したか」が掴めず、改善が感覚になります。
ここは、まず“寄せる方針”を決めないと前に進みません。全部を一気に統一できなくても、公式を選ぶ理由を増やすだけで分散は減っていきます。

課題4:スタッフ定着(現場が助かる実感が出ない)

人手不足の現場ほど「覚えることが増える」に抵抗が出ます。
導入のコツは、教育より先に、現場が助かる瞬間(行列が減る、電話が減る)を早く作ること。これが腹落ちすると、定着が一気に進みます。


6. 導入した場合の利点(現場・お客様・経営)

導入のメリットを、現場・お客様・経営の3つに分けると判断しやすくなります。

現場の利点:ピークが平準化され、接客に時間を戻せる

チェックアウトが軽くなると、行列が減ります。行列が減ると、クレームが減り、スタッフの余力が生まれます。
その余力を「初来場の案内」「コンペ幹事の相談」「トラブル対応」に回せれば、同じ人数でも品質は上がります。

お客様の利点:迷わない・待たない・安心できる

ゴルフ場は「慣れている人ほど快適に、初めてほど不安」という構造になりやすい。
予約→受付→精算が滑らかになると、初めての不安が減り、満足度が底上げされます。満足度が上がると、次の予約への心理的ハードルが下がります。

経営の利点:公式予約が増えると、改善が再現できる

公式予約に寄るほど、顧客情報が集まり、配信や導線改善の精度が上がります。
「どの施策が効いたか」を判断しやすくなり、改善が“再現可能”になります。これができると、繁忙期だけでなく閑散期の戦い方も変わります。


7. まとめ(次の一手)

鹿沼グループの事例が示しているのは、ゴルフ場DXの本質は「便利機能の導入」ではなく、予約と来場の流れを一本化し、現場を軽くしながら満足度を上げる仕組み作りだという点です。

もし次の一手を1つに絞るなら、最初に着手すべきはここです。
「自社予約を選ぶ理由」を作る。
入口が整うと、LINE連携もセルフ受付も、改善のスピードも、全部がつながっていきます。

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