ゴルフ場のデータ分析は「度数分布表とヒストグラム」から始めよう|平均に騙されない現場改善の基本

ゴルフ場の来場者・売上・ラウンド時間などのデータは、まず度数分布表とヒストグラムで「分布」を見える化するのが近道。平均値に頼らず、改善点が一目で分かる分析手順を解説します。


① 導入:なぜ「平均」だけでは現場は変わらないのか?

「SNSを頑張っているのに、若年層が増えた実感がない」

「平均ラウンド時間は悪くないのに、特定の時間帯だけ大渋滞している」

「客単価は安定しているが、利益率が上がらない」

ゴルフ場の運営でこうした悩みに直面したとき、多くの人が「平均値」を確認します。しかし、平均は便利な反面、現場で起きている「極端な現象」や「二極化」を隠してしまうという罠があります。

そこで武器になるのが、「度数分布表(どすうぶんぷひょう)」と「ヒストグラム」です。

これらは、バラバラの数字を「形」に変える道具です。データの「山」がどこにあるのか、なぜ裾野が広がっているのかを可視化することで、経験や勘に頼らない、根拠のある次の一手が打てるようになります。


② ゴルフ場運営に「分布」の視点が必要な理由

度数分布表はデータを区間ごとに整理した表、ヒストグラムはそれをグラフ化したものです。これらを使う最大のメリットは、「異常値」と「ボリュームゾーン」を同時に把握できることにあります。

たとえば「平均客単価 8,000円」でも、以下の2パターンでは対策が全く異なります。

  • パターンA: 全員が7,000円〜9,000円の間で買っている(安定型)
  • パターンB: 5,000円の層と15,000円の層に真っ二つに分かれている(二極化型)

パターンBの場合、平均値である8,000円向けの施策を打っても、誰にも刺さりません。ヒストグラムなら、この「二極化」を一瞬で見抜くことができます。


③ 実践!度数分布表の作り方(データ整理の最初の手順)

分析の第一歩は、バラバラのデータを「階級(区間)」に分けることです。

ゴルフ場で使える「階級」の切り方

現場の意思決定に直結する幅で区切りましょう。

分析対象推奨される階級幅(例)活用シーン
ラウンド時間10分刻み遅延の発生源特定
客単価1,000円刻み飲食・物販のアップセル検討
来場者年齢10歳刻みターゲット層へのSNS広告選定
スタート間隔1分刻みコース回転率の最適化

階級幅・階級値を決めるコツ

  • 階級幅: 「260分〜270分」といった区切りの幅。
  • 階級値: 区間の中央値(265分など)。報告書では「260分台の組が〜」と説明する際に役立ちます。
  • 区間の数: 多すぎると形が崩れ、少なすぎると特徴が消えます。データ数が100件程度なら、まずは7〜10個程度の区間で区切るのが見やすい目安です(スタージェスの公式)。

④ ヒストグラムの読み方|平均に騙されない3つの視点

グラフが完成したら、以下の3つのポイントをチェックしてください。

1. 山が2つ(多峰性)ないか?

山が2つある場合、そこには「性質の異なる2つのグループ」が存在します。

  • 客単価の場合: 「食事付きプラン」と「スループレー」が混在しているサイン。
  • ラウンド時間の場合: 「セルフプレー」と「キャディ付き」の差、あるいは「前半」と「後半」で流れが劇的に変わっている可能性があります。

2. 左右に長く伸びていないか(偏り)?

  • 右に長い(正の歪み): 少数の「非常に遅い組」や「超高額利用客」が平均を押し上げています。対策は全体ではなく、この「右側の層」に限定すべきです。
  • 左に長い(負の歪み): キャンセル待ちや早朝格安枠など、低い値が目立つ状態です。

3. 外れ値(ポツンと離れた棒)はないか?

極端に遅い組や、極端に低い評価。これらは「たまたま」で片付けず、その日の天候、コンペの有無、マスター室の対応記録と照合してください。外れ値こそが、最大の改善ヒントです。


⑤ ケーススタディ:データから「改善アクション」へ

ケース1:ラウンド時間の「2つの山」

平均2時間15分のハーフタイム。しかしヒストグラムで見ると「2時間」と「2時間40分」に山が分かれていた。

  • 分析: 2時間40分の山は、特定の3パーソン枠と、初心者マークの組が集中する時間帯に発生していた。
  • 対策: 特定の時間帯にのみマーシャルを増員し、スタート間隔を1分広げることで、全体の流れをスムーズにした。

ケース2:客単価の「右の裾野」

客単価の平均を上げたい。

  • 分析: ヒストグラムで、12,000円以上の高単価層が一定数いることを確認。
  • 対策: 全員向けの割引をやめ、高単価層が好む「プレミアワイン」や「高級土産」のラインナップを強化し、裾野をさらに右へ伸ばす戦略にシフト。

⑥ まとめ:分布が見えれば、現場の会話が変わる

ゴルフ場のデータ分析の目的は、綺麗なグラフを作ることではありません。「どこに問題が集中しているか」を特定し、現場のスタッフが納得して動ける根拠を作ることです。

  1. まず、最も気になるデータを1つ選ぶ(例:直近1ヶ月のラウンド時間)。
  2. Excelの「ヒストグラム」機能、またはFREQUENCY関数で表を作る。
  3. 山の数と外れ値をチェックする。

これだけで、次回のミーティングは「なんとなく遅い気がする」という感想から、「280分以上の組をゼロにするために、この時間帯を強化しよう」という具体的な作戦会議に変わります。

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